年間行事
法要は読経と法話が中心となります。
浄土真宗では「仏法を聞く」という事をとても大切にしてまいりました
浄土真宗のご開山(宗祖)、親鸞聖人は
『きくといふは、本願をききて疑ふこころなきを聞といふなり。またきくといふは、信心をあらはす御のりなり。』と述べられています。
「聞」こそが、浄土真宗の肝要となる「信心」であると示してくださったのです。
ご法話は「布教使」という専門の資格をもつ僧侶をお呼びしお話をいただきます。日常ではめったに聞く機会のないご法話は、お寺の法要にお参りする醍醐味であるといえます。
是非ご一緒に、お念仏の教えを聞きひらいてまいりましょう。
法要予定
【3月 春季彼岸会】
先立たれた人々が往かれた世界に思いをはせる法要です。
3月や9月はともに心地よい季節です。昼と夜の長さが同じだといわれる春分、秋分の日をはさみ、前後三日の一週間をお彼岸といいます。
そんな時節に是非、浄土真宗のみ教え、お念仏のみ教えの真髄を聴きましょう。
【6月 永代経法要】
亡き方をしのび、永代にわたり子々孫々にお経を伝えていくための法要です。
『永代読経』の略で、「永代に渡ってお経が読まれる」という意味からそう呼ばれています。
また『永代経』には、「お寺が永代に存続し、み教えが大切に受け継がれるように」という願いが込められた意味もあります。したがって、尊いお念仏のみ教えを伝えてくださったご先祖の遺徳、亡き人を偲びつつ、この「私自身」が仏さまのお話を聞かせていただく法要です。この「私」が「教え」を次の世代に伝えていってこそ、その名の通り『永代経』というのです。
御当家の継承者がいない場合等はご相談ください。ご遺骨を永代に預かり、法名軸へ法名を記載し永代にわたり大切にお参りいたします。
日本人の心に刻まれている日、お盆。 先立たれた人々に思いをはせる法要です。
お盆の正式名称を「盂蘭盆(うらぼん)」といい、真宗ではお盆の法要を「歓喜会(かんぎえ)」ともいいます。
盂蘭盆経(うらぼんぎょう)というお経にちなみ、ご先祖の御恩をしり、命の尊さや、欲を離れた施しの大切さを教えてくれるものです。
一般に日本の「お盆」は先祖供養をすることが習わしとなっていますが、真宗では「亡き人を通して、仏さまの教えに出遇わせていただく仏縁」といただきます。
【9月 秋季彼岸会】
お浄土へ先立たれた方を偲びつつ、往かれた世界に思いをはせて、仏法を聴聞する法要です。
併せて納骨者追悼法要を本堂にてお勤めいたします。
善福寺に納骨をされておられる方は是非お参りください。
【11月 報恩講】
宗祖・親鸞聖人のご命日の法要。
私たちにお念仏の教えを伝えてくださった聖人のご遺徳をたたえ、そのご苦労をおしのびする。そしてその多大なご恩に感謝申し上げる大切な機会です。
浄土真宗の門徒にとって、年間の法要で最も大切にしている法要です。
本堂は特別の供物を飾り、僧侶は特別の袈裟を身にまとい、盛大に勤められます。必ずお参りいただきたい法要です。
浄土真宗の教章
【宗名】 浄土真宗
【宗祖(ご開山)】親鸞聖人
【ご誕生】1173年 5月21日( 承安3年4月1日 )
【ご往生】1263年 1月16日( 弘長2年11月28日 )
【宗派】 浄土真宗本願寺派
【本山】 龍谷山本願寺( 西本願寺 )
【本尊】阿弥陀如来( 南無阿弥陀仏 )
【聖典】
・お釈迦さまが説かれた「浄土三部経」 『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』
・宗祖 親鸞聖人が著述された主な聖教 『正信念仏偈』(『教行信証』行巻末の偈文 )『浄土和讃』『高僧和讃』『正像末和讃』
・中興の祖 蓮如上人のお手紙 『御文章』
【教義】
阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、念仏を申す人生を歩み、この世の縁が尽きるとき浄土に生まれて仏となり、迷いの世に還って人々を教化する。
【生活】
親鸞聖人の教えにみちびかれて、阿弥陀如来のみ心を聞き、念仏を称えつつ、つねにわが身をふりかえり、慚愧と歓喜のうちに、現世祈祷などにたよることなく、御恩報謝の生活を送る。
【宗門】
この宗門は、親鸞聖人の教えを仰ぎ、念仏を申す人々の集う同朋教団であり、人々に阿弥陀如来の智慧と慈悲を伝える教団である。それによって、自他ともに心豊かに生きることのできる社会の実現に貢献する。