平成から令和へ

4月30日をもって平成が終わり、5月から新しい時代である令和が始まりました。

平成生まれの私にとって初めての改元。感想としては二度目のお正月といった思いでした。

この度は天皇陛下が生前での退位(譲位)であったために、昭和生まれの方々にとってもこのようなお祝いのような雰囲気での改元は初めての経験だったのではないでしょうか。

平成最後の日、私だけでなく皆が、翌日にくる令和を当たり前のように待っていたことでしょう。


しかし、当たり前のように新時代を迎えられると思っていた私に「当たり前ではないんだよ」と教えてくれる機会がありました。90歳のご門徒が4月30日、平成最後の日にお浄土へとご往生なさりました。昨日今日と通夜葬儀が勤められ、「当たり前の明日」というものは無いのだと改めて教えられたのです。

仏教もこの事を「無常(むじょう)」という言葉で知らせてくれています。常では無い、という事です。それはすべての物事、事象に言えることであり、この私の命も例外ではありません。

知識としては知っていても実感を伴わない愚かな私に、ご往生なされたご門徒は仏様となって教えてくださったのだと、味わわせていただく通夜葬儀でありました。

住職 武 昂真

一乗山 善福寺|浄土真宗本願寺派|神戸のお寺

開創 天正元年(1573年) 浄土真宗本願寺派 一乗山 善福寺 450年の歴史をもつ、兵庫県神戸市のお寺 山陽 西代駅から東へ徒歩6分 市営地下鉄 長田駅から西へ徒歩7分 神戸での仏事や納骨など、お気軽にご相談ください